結論からいうと、「小さく試したい」のか「続けて育てたい」のかで、比較する順番が変わります。 初期費用0円で始められることには価値があります。一方、売上が増えたり、実店舗と在庫を共通に扱うようになると、月額料金だけでは見えない違いも大きくなります。
このページでは、よく検討される3サービスを同じ視点で比較します。
まずは全体像をつかむ
| サービス | 月額0円の選択肢 | 検討したい人 | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|---|
| BASE | あり | 少量の商品を試しに売りたい人 | 売れたときの手数料 |
| STORES | あり | ネット販売とお店の業務を整理したい人 | 利用プランと連携機能の範囲 |
| Shopify | 通常のオンラインストアプランは有料 | ネットショップを育てたい人、機能拡張を重視する人 | 月額料金、アプリ費用、決済・POSの条件 |
これは優劣の順位ではありません。売り方に合っていることのほうが重要です。
1. 月額料金だけで決めない
BASEには初期費用・月額費用0円のスタンダードプランがあります。STORESにもフリープランがあります。販売がまだ少ない時期には、固定費を抑えられるメリットは大きいでしょう。
Shopifyは継続利用を前提とした有料プランが基本です。2026年10月時点の日本向け公式情報では、Basicプランの年払い時の月額換算は3,650円からと案内されています。月払いの場合の金額は異なります。
ただし、販売手数料や決済手数料の計算方法はサービスごとに違います。送料を含む注文単価、月間注文件数、決済方法を設定し、月額料金+決済・取引関連の費用+必要な追加機能の費用で比べるのが基本です。
2. 商品登録と普段の更新作業
扱う商品が数点なら、多くのサービスで無理なく運営できます。しかし、商品点数が増えるほど、重要になるのは毎日の作業です。
- 商品名・商品説明・写真の登録にどれだけ時間がかかるか。
- 同じ商品のサイズ違い、色違いをどう管理するか。
- 販売終了、在庫切れ、再入荷をどこで更新するか。
- 商品データをCSVで出し入れできるか。
とくに一点ものの古書や作品を扱うお店では、在庫数が1という商品も多く、販売済み商品の反映遅れが問題になります。見た目よりも、「売り違いが起きないか」という運用を確かめることが大切です。
3. デザインとブランドづくり
最初はテンプレートから始めても問題ありません。ただ、世界観を表現したい、読み物と販売をつなげたい、といった段階ではデザインやコンテンツ管理の自由度が気になり始めます。
Shopifyはテーマやアプリを使った拡張が強みです。その反面、自由度が高いほど設定・検証・保守が必要になります。BASEやSTORESにもデザインの選択肢があるため、求める見た目を実現できるか、まず実際のテーマを見比べるとよいでしょう。
4. 実店舗とネットショップを一緒に運営するなら
実店舗がある場合は、ネットショップの使い勝手だけでなく、店頭のレジ、決済、在庫管理を考える必要があります。
Shopifyには店頭販売用のShopify POSがあります。Shopifyの同じ商品・在庫データを使って、店頭とオンラインの販売を扱えるのが特徴です。ただし、いま利用している外部のカード決済端末やレジが、そのまま自動連携するとは限りません。
STORESにも店頭向けサービスがあります。比較するときは「レジと在庫が連動するか」「決済端末と金額が連携するか」を分けて考えると整理しやすくなります。
5. あとから乗り換える負担
ショップが育ってから移行することも可能ですが、商品データ、画像、ドメイン、会員情報、注文履歴など、何を移せるかはサービス・方法によって異なります。SEOのURL変更やメール配信にも影響します。
今すぐ必要のない機能まで揃える必要はありません。ただし、数年後に実店舗を増やす、海外にも売る、卸売を始めるなど、成長の方向が見えているなら検討材料に入れておきましょう。
どんな人に向いている?
BASEを先に試す: 月額固定費を抑えたい、少数の商品から販売を始めたい。売上が増えた場合の費用は再計算する。
STORESを先に検討する: シンプルなネットショップに加えて、レジ・決済・予約など店舗運営のサービスにも関心がある。必要な機能のプラン条件を確認する。
Shopifyを先に検討する: オンライン販売を事業として育てたい。店舗・在庫・販路を広げる可能性がある。月額費用と運用の手間を許容できるか確認する。
決めきれない場合は、4問の選び方診断で条件を整理できます。
確認に使った公式資料
最終確認:2026年10月22日。掲載価格・仕様は変更されることがあります。